冬季プレイオフ 振り返り

冬季プレイオフの間応援してくださった方や調整に付き合ってくれた方は本当にありがとうございました!ベスト4に入ってバハマ行きへのチケットを獲得することはできませんでしたが去年の夏季選手権に続いて結果を形として少しでも残せたことは非常にうれしいです。これを糧にまた今後のプレイオフや選手権に励んでいこうと思います。

 

本題に入りますが今回は自分が内容を覚えているうちに冬季プレイオフに持ち込んだ構成と考えていたことを中心に振り返りができたらいいなと思っています。

まず自分が持ち込んだ構成はこちらです。

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左から順にアグロシャーマン、テンポメイジ、海賊ウォリアー、アグロローグです。

アグロローグ以外はほとんどテンプレ構成です。アグロローグはいろいろ試した結果墓荒らしのコインが必要ないためナーガの海賊に変え、シャーマンbanがほとんど確定しているため全体除去がレノ以外では多くない環境と考えシャドウレイジャー1枚刺し。後は海賊ウォリアーと対戦する機会が多いと思いウーズかアルガスの2択で考えた結果ミニオンが残らないと意味がないアルガスは使いにくいためウーズに決定。

アグロシャーマンと海賊ウォリアーは現環境でトップ2のアグロデッキで、レノ系を持ち込む可能性があったとしてもこの2つのデッキは絶対入っていたと思います。残りのテンポメイジとアグロローグはtier表などでもあまり強いという評価は得ていませんが自分がアグロ/テンポ系のデッキが好きなこともあって持ち込みました。

EUとNAの冬季プレイオフを見た後2パチ2レノ(アグロシャーマン,海賊ウォリアー,レノロック,レノメイジ)が安定して結果を残していたため、この構成がアジアでも増えるとは予想していました。しかし自分はその時自分自身が2パチ2レノ構成で多くのミラーマッチを戦ったとしても勝ち残る自信がありませんでした。デッキの中身をミラーマッチを勝ち抜くために変えるということも考えましたがそれは他のプレイヤーも考えていただろうし、デッキの中身を変えすぎると他のマッチアップの有利不利も変わってくると感じました。それだけでなく、この構成が増えるだろうなということは誰にも予想ができていたと思います。そのため、この構成に有利が取れる構成を持ち込む人も必ず増えてくるだろうとも思いました。例えばレノデッキに有利が取れる翡翠ドルイドやミラクルローグは2パチ2レノ構成ばかりに当たることができれば間違いなく1日目は抜けられます。しかし翡翠ドルイドとミラクルローグはデッキ相性で考えると極端な部分が強いです。というのも、この2つのデッキはアグロ系の構成にめっぽう弱く、自分のような構成の人に当たると2:8ぐらいで負けると考えていいでしょう。つまりこの構成を持ち込むためには的確なメタ読みが要求され、その上で7回戦でなるべく2パチ2レノに当たることを祈る必要があったのです。

ではなぜ自分がアグロ構成を持ち込んだかということですが、まとめて考えるとこの3つの理由になります。

まず一つ目は2パチ2レノを持ち込んでくる人はミラーを勝ち切るためにできるだけデッキを重くする傾向にあります。レノロックで言えばリロイ・ジェンキンス+無貌の操り手のバーストダメージのようなカードです。これらのカードはミラーではとても強いですがアグロ系デッキ相手には全く必要なく、手札に来てしまうと邪魔になってしまいます。つまり、アグロ構成そのものは2パチ2レノに対してはそれほど有利を取れる構築ではなくても、2パチ2レノがデッキを重くしてくれたことでアグロ構成でも勝つチャンスが増えたということです。

二つ目は2パチ2レノに対抗しようとするデッキがアグロ構成に弱くなりがちになっていたことです。先ほども話したように翡翠ドルイドやミラクルローグはアグロ構成にとってはとにかく楽な相手であり、勝ち星を稼ぎやすいです。今大会で言えば2回ほどこちらのデッキを持ち込んだ人と当たり、勝つことができました。

最後の理由はすごく個人的なものですが自分はコントロール系のデッキよりもアグロ/テンポ系のデッキの方が好きで得意です。海外大会などではレノロックやレノメイジも使っていますが、大事な場面では迷ったりミスプレイすることは得意デッキよりもはるかに多いです。これからコントロール系のデッキが勝利に必要なことも絶対あるので練習はしていますが、今回の大会では全勝する必要はなくタイブレークのポイント次第では6勝1敗、5勝2敗でも良かったため、自分の得意デッキを持ち込みました。

アグロローグとテンポメイジは大会でしか使われないデッキなため、相性などを語る上で他のデッキに比べて難しく人によって意見が分かれています。結果を語る上で主観が入りますが、そこらへんはご了承ください。

ではここから大会結果と自分が覚えている範囲で何が起こったか説明していきます。

*大会ページには戦績しか残っていなく使用ヒーローの順番なども書いていないため、間違っている箇所もあるかもしれません。

・1回戦 vs. wing 3-1

日本人選手でテンポメイジ使いで有名なwingさん。相手の構成は翡翠シャーマン、海賊ウォリアー、テンポメイジ、レノロック(お互いシャーマンban)

1. アグロローグ対海賊ウォリアー〇

テックで1枚刺しのウーズがコイン烈火の戦斧に刺さる

2. テンポメイジ対レノロック🔴

序盤からプレッシャーを与えることができないまま負ける

3. テンポメイジ対海賊ウォリアー〇

4.海賊ウォリアー対テンポメイジ〇

・2回戦 vs. tuttu 3-0

2戦連続で日本人選手、tuttuさん。相手の構成は翡翠シャーマン、海賊コントロールウォリアー(ただの海賊です)、翡翠ドルイド、レノロック(お互いシャーマンban)

1. アグロローグ対翡翠ドルイド

序盤のプレッシャーはあまりなかったが相手も翡翠のゴーレムの展開が遅くなんとか削りきることに成功。

2.テンポメイジ対翡翠ドルイド

そんなにテンポメイジ有利ではないマッチアップ。除去しながら翡翠のゴーレムをうまく展開され、お互いもう少しでリーサルというところでラグナロスが活躍しなんとか勝利。

3.海賊ウォリアー対翡翠ドルイド

ドルイド側の除去が追い付かないままリーサルまで削り切れて3タテ。

レノロックも対レノに寄せていた構築だったため、翡翠ドルイド3タテできていなくても有利だったはず。

・3回戦 vs. b787 3-1

後のアジアチャンプと激突。相手の構成はミッドレンジシャーマン、コントロールウォリアー、レノメイジ、レノロック。ウォリコン使いとして有名だったことは知っていたため、ミッドレンジシャーマンよりウォリコンban。アグシャーだったとしてもウォリコンbanしていた。相手はテンポメイジban。

1. アグロシャーマン対ミッドレンジシャーマン 🔴

途中まではプレッシャーを与えながら少しずつ体力を削ることはできていたが、スぺダメよりミニオン処理を優先してしまい見事に全体除去で負け。

2.アグロローグ対レノロック〇

生の苦悩以外まともな動きがなく、なんかいつのまにかリーサル。

3.海賊ウォリアー対レノロック〇

5武器2枚に回答ないだけでなくカザカス、レノもなくそのままリーサル。

4.アグロシャーマン対レノロック〇

こちらのハンドは最低だったが相手も何も除去がなく4ターンリーサル。

後攻初期ハンド(翡翠の爪2枚、南海の甲板員、海賊パッチーズ) コイン翡翠の爪->甲板員->フレタン+パッチーズ->溶岩爆発とボルトでリーサル

相手は甲板員に崩壊を打っただけ終わり。

マッチアップ的にはlojomの次に当たりたくない相手だと思っていたが、レノ特有の事故のおかげで勝つことができた。b787くんもアグロ構成にほとんど負けたことがないと言ってたので本当に運が良かったとしか言えない。

・4回戦 vs. sweep 1-3

日本選手権?4戦連続日本人選手で今度は練習試合もしたことがあるsweepさん。構成は対アグロに寄せた2パチ2レノ。(お互いシャーマンban)

1. アグロローグ対レノロック🔴

全くプレッシャーを与えることができないまま詰み

2. テンポメイジ対レノメイジ🔴

中盤までプレッシャーを与えながら盤面を取れるが勝つためのパーツを集められ負け

3. アグロローグ対海賊ウォリアー〇

相手のミニオンを除去でき、先にリーサルを決める

4.テンポメイジ対海賊ウォリアー🔴

処理が完全に後手になり盤面を取り返す前にやられてしまう。除去を温存しすぎたことがミスプレイかもしれない。

この構成もまた不利。ミラーではなくアグロに寄せた2レノ2パチは数少なかったがお互い3-0だったので当たったのはしょうがない。

・5回戦 vs. pinpingho 2-3

台湾のシャーマンgodピンピンホーと3-1同士で当たる。構成は翡翠シャーマン、六丸入り海賊ウォリアー、テンポメイジ、レノロック(お互いシャーマンban)

1. アグロローグ対レノロック🔴相手のミスプレイとシャクからジャラクサスによって相当勝利に近づくもラグナロス3分の1により負け

2. テンポメイジ対六丸入り海賊ウォリアー〇

六丸出されるがうまく対処でき、相手のカードがなくなり勝利

3.海賊ウォリアー対六丸入り海賊ウォリアー🔴

こちらは攻めるしかないマッチアップだがダメージが足りずに相手が盤面を取って負け

4.アグロローグ対テンポメイジ〇

相手の除去が追い付かないままこちらが攻めることができ勝ち

5.海賊ウォリアー対テンポメイジ🔴

序盤は圧倒しダメージを稼ぐが5/18ぐらいの確率でリーサルを引けずに相手はミラーイメージを引き負け

相手の構成はレノロックとテンポメイジという少し変わった構成でこちらが勝つチャンスは十分あった。六丸入り海賊ウォリアーは海賊ウォリアーとテンポメイジに対する相性を変えるため、こちらにとってきつかった。

・6回戦 vs. strikeright 3-1

あまりプレイヤーは知らないが韓国人選手。構成はアグロシャーマン、ドラゴンウォリアー、翡翠ドルイド、ミラクルローグ(お互いシャーマンban)

1.アグロローグ対ドラゴンウォリアー〇

後攻3ターン目に怪盗紳士影隠れコインエドウィンで勝ち

2.海賊ウォリアー対ドラゴンウォリアー🔴

1から6まで完璧な動きされてさすがに盤面取れないまま負け

3.テンポメイジ対ミラクルローグ〇

事故らずにミニオン出して盤面を完全に取って勝ち

4.海賊ウォリアー対翡翠ドルイド

相性通り何も特別なことは起きてないが武器振ってるだけでリーサル

翡翠ドルイドとミラクルローグがいる時点で相当有利、でもローグは少し手こずる可能性があったので最初に抜けてよかった

7回戦 vs.BGIOU 3-2

あまり詳しく知らないが台湾人選手。構成は翡翠シャーマン、海賊ウォリアー、アグロローグ、レノロック(お互いシャーマンban)

1.テンポメイジ対レノロック🔴

2. 海賊ウォリアー対アグロローグ〇

3.アグロローグ対アグロローグ🔴

ミラーマッチですがこちらはまともに動けずすぐに負け

4.アグロローグ対海賊ウォリアー〇

5.テンポメイジ対海賊ウォリアー〇

1-2から逆転勝ちできたのは素直にうれしい。レノロックも対アグロに寄せられていたので構成的には不利だったと思います。

全体的に見れば2パチ2レノはSweepさんだけでしたが他の構成にもそれなりに勝てたのは大きかったです。b787くんのコントロール構成に勝ったのは相当びっくりしていますがこれもまたカードゲームでは起こりうることだと思いながらプレイしていました。もしかしたら2パチ2レノ構成はドルイドなどを入れた構成に序盤で負けたという可能性も十分ありますが、それでも2レノだけでも約42人ぐらいいたということでもっと当たっていてもおかしくありませんでした。

この書いた戦績がすべて合っているとは限りませんが記憶をもとにすると

アグロローグ7-3 アグロシャーマン1-1 海賊ウォリアー5-3 テンポメイジ5-4でした。

当て方なども絡みますが全体的に悪くない戦績でした。自分の中でもテンポメイジはパワーが相当あやしいと思っていたのでこの中で一番悪くても納得です。

2日目のvs. SamuelTsao 0-3はどんなに見返してもプレイングでどうこうという話まで行ってなかったので悲しくなりました。この大会そのものを優勝するのであれば2パチ2レノでミラーに寄せるもしくはアグロを見るかがほとんどの場合正解だと思います。しかし、top4に残ればいいというのであればアグロ構成でもlojomのように完全にアンチアグロ構成でもいけるとみなさん感じたと思います。選手権のところまでいけば別の話ですがプレイオフの時点では構成にも幅が出てくるのは当然だということです。

こうやって言葉で振り返ってみるとどれだけ練習した成果が現れていたり、どのような構成が流行することがどんなデッキを持ち込めばいいかなど分かったことは計り知れません。

対戦相手の方、応援してくださった方、練習に付き合ってくれた方皆さん本当にありがとうございました。HSコミュニティがなければ今の自分はないだろうしこれからもHS頑張っていこう思います。結果的には冬季選手権はb787くんしか出れませんがぜひ頑張ってもらいたいです。

 

自分が当たった相手の戦績

wingさん 3-3 ドロップ

tuttuさん 3-3 ドロップ

b787くん 6-1

sweepさん 7-0

Pinpingho 4-3

strikeright 3-3 ドロップ

BGIOU 4-3

(初戦で当たったwingさんは二日目進出を果たせなくてもドロップせずに3-3まで戦ってくれたことにより自分のタイブレークのスコアが良くなり2日目進出につながりました。練習にもつきあってもらい本当にありがとうございました。)

 

justsaiyan,noblord,jowenがAPACのデッキをみて分類と評価をしているspreadsheet

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